夢見るように生きていたい!

イケメン大好きオタクの感想文

【忍恋】君は人間だよ。雪月花恋絵巻・半蔵 感想

何故かサムネが秀虎なんですけどどんなバグですか??

今回はすぐ本題に入ります。

以下、ネタバレ感想です。

 

※「忍び、恋うつつ ― 雪月花恋絵巻 ―」のバナーに使用されている画像の著作権は、アイディアファクトリー株式会社に帰属します。

 

"開放"がテーマの√だと思いました。
メロメロ状態で泣き虫になる半蔵くんですが、本編で涙を流すことはあっても、泣き虫ではありませんでしたね。あれは本当は感情のストッパーが外れている状態なんだと思います。メロメロの術にはいくつかパターンがあって、穴山先輩や秀虎くんみたいに本性が出るタイプや、鎌清や我来也みたいに内に秘めた願望が出るタイプとかがありますね。半蔵くんは後者。前者だと思いこんでいた初期は、「本編中でシラフの半蔵くんが号泣するシーンを見たい!!!」と思っていましたが、、、そんなこと言ってられませんね。
さてさて、半蔵くん√といえば軟禁です!!
殺さねばならないのに、恋しくて殺せない。軟禁している間だけは命令のことなんて全て忘れて、想い人と一緒に平和に過ごせる……。もしかしたら、半蔵くんにとってこの20日間は、人生で一番平和で温かい日々だったのかもしれません。座敷牢で抱きしめられながらの名前呼びは堪りませんでしたね。軟禁中という最悪の状況で、2人で文化祭を抜け出して海に行ったという最高の思い出を蘇らせてくるなんてずるい。そんなの憎みきれないじゃん。半蔵にとっては、海を見せてあげたかったのも、殺さずにいられるように座敷牢に隠すことも、どっちも主人公のこと好きだからなんですよね。
 
さあ、エンディングの感想にいきましょう。ノーマルエンドは「お前かよ!!!」しか言うこと無いのでハピエンとバドエンにのみ言及します。
ハピエンとバドエン、どちらも半蔵にとっては幸せなエンディングだと思うのです。
BADは忍者という道具として幸せになるEND。家康の子孫という自分を導く存在かつ、恋い慕う女性。そんな人に仕えられることは、忍者として最上級の幸せでしょう。一生徳川首領のかえでに忠誠を誓い、かえでのために命を落とせたのなら、半蔵はこの世で一番幸せな忍びとして人生を終えられると思います。まあ、幼い頃の夢を捨てた主人公にとっては、紛れもなくBADですが……。口づけをしても幻術が消えなかったのは、半蔵はかえでを愛していたけど、かえでちゃんが半蔵を愛して居なかったからだと思います。あの状況で半蔵に着いていくことを選んだのは、明らかに同情での決断ですからね。
HAPPYは人間として幸せになるEND。道具"服部半蔵"の役目から開放され、自由の身になれた!!道具であるというアイデンティティを無くし、とりあえずお気に入りの海に行く半蔵。冷静に考えると、半蔵って感情を殺しきれていないですよね。よく行く場所があるし、徳川の姫に憧れていたし、豊臣秀虎を尊敬しつつあった、そして主人公に恋をした。とってもとっても人間らしい半蔵くん。今までの半蔵は、海を「好きな場所」として自覚してなかったのかもしれませんが、無罪放免になって役目から開放された後のこのシーンでは、海が好きという感情を自覚していたらいいなと思います、、、と思っていたら、思い出ボイスで「海はいいな」と言っててよかったです。ずっと道具として生きていたからか、ドM(ではない)っぽい告白をかましてきますが、可愛い!!これからの人生、急に自発的に何かをするのは難しいだろうけど、半蔵のやりたいように生きてほしい。そう思ったエンドでした。
はい、そうなんです。服部半蔵くんに対して私が思うのは「幸せになれよ!!!」なんですよ。本人には申し訳ないけど、恋とか置いといてまず君には色々な世界を見ていろいろな感情を味わって欲しい。私(主人公)以外にも人間扱いされて、あたたかい人生を送ってほしい。元道具から役目を取り上げてしまった分、そういう幸福をあげたい。幸せになれよ、半蔵。