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イケメン大好きオタクの感想文

過去イチ怖い乙女ゲ【陰キャラブコメ】西村&だいだい&総評

 

陰キャブコメ感想、後編です。
いや〜すごいゲームだった!!!!

陽キャ喋りが最初はウザかった(悪口)にしむらと、
このゲームのメインヒーローであろうだいだいの感想を書いていきます。

以下ネタバレ感想です。

 

 


陰キャというかキョロ充。西村陽日√

西村、まじで嫌だったんですよ。ノリが害悪陽キャだったから。私はBADでボコボコにしてやろうと思って攻略しました(え〜〜、、、)。
陽キャ喋りの表現がマジで怖い!!「そーゆーの」「〜しないとですね笑」「会えてラッキーです笑笑」みたいな陽キャ特有の表現がリアルに再現されていて今すぐ家に帰りたくなりました…。大学時代の陽キャのノリを思い出して胃が痛い…。
しかしまあ、攻略をはじめてすぐにわかりましたね。
西村がキョロ充ってことに。
私も昔、イツメンが不登校になりキョロ充になってしまった時期があったので、キョロ充の痛々しさがグサグサ突き刺さってすごくしんどかったです(泣)。このゲームに「お前もいくら世間に馴染もうと努力したとて孤独で浅い人間やぞ」と突きつけられた気がしがします。西村√は自傷行為をしている感覚でした。\(^o^)/ツレェ
にしむらは発◯◯◯グレーゾーンでしょうか?勉強以外皆と同じにできていない西村。それでも我が道を貫くだいだい(勝手に連想ゲーム始めてマシンガントークする様子がちょっと普通じゃないよね)とは違って、人目を気にしがちな西村。寒い陽キャノリの喋り方になってしまったのは、めちゃめちゃ努力して普通になろうとしたから…と考えると涙が止まりません。わかるよ西村。普通に話したら価値観がみんなとズレていて、それを否定されて、なんとか直そうと修正しようとするよね。
普通になろうと努力する姿勢は素晴らしいと思うけど、西村がダメだったのはサークルの陰キャを雑に扱っていたこと。これは予想なんですけど、西村が目指していた"普通の人"は陽キャ。西村は陰キャを"普通じゃない人"と考えています。そして、努力して普通になろうとしてる自分はまだ良い人間だけど、叡ゲ同のオタク陰キャは普通になる努力を放棄した人…そう考えて下に見ていたのではないでしょうか。
じゃあ主人公は?主人公も陰キャですが、陽キャ界では彼女の所有がステータスになり得る、このことは西村も分かっているはずです。だから、陰キャであろうと女性には価値があると考えているのではないでしょうか。普通になるために女に優しくしておこう…と思っている気配がします。嫌ですね。

「▲」ENDはサークルの皆にちゃんと謝罪していてよかったです。土下座はやり過ぎですが(笑)。ドンキ的な店で西村の思いを口に出させる主人公、かっこよかった。
ところで告白シーン。なんか妙にリアルでしたよね?サークルの買い出しのあと繁華街のカラオケでお酒を飲みながらの告白、そして「付き合ってあげてもいい」みたいな考え方による承諾。乙女ゲームにしては現実味のありすぎる生々しさがありました。大学生らしい生ぬるいレンアイですね。でも、自分の気持ちを素直に口に出すことをし始めた西村の成長が感じられて良かったです。これから素直に生きような、西村。

「▼」ENDやめろやめろやめろーーーーッッッ!!!!俺らの部室を汚すなーーーーッッッ!!!

主人公怖いよ〜。。。西村にサークルの皆へ謝罪させずに甘い言葉で依存させるENDですが、これ西村が欲しくて欲しくて堪らなかった社会性を完全に放棄させていますよね。頑張っても報われなかった西村のことを表面的に認めて愛してあげることで、依存させる。宗教のやり方かよ。
これ、主人公は西村に飽きたらすぐに捨てそうですよね。3年生の主人公が卒業する頃にはポイッと捨てられて、孤独になっちゃうね、西村…。

つがい√やash√ほどのえぐいENDではありませんでしたが、昔から抱いてきた孤独感が払拭されることなくこれからの人生が続いていくのは地味にキツイと思いました。

 

問題のだいだい


会うたび誰に対してもすごいマシンガントークするだいだい。物語序盤から、だいだいは発○○○グレーゾーンなのかなぁ…と予想していました。でもところどころマトモな所あるし、爆弾は抱えていない普通のぼっち早口オタク……??と思って攻略しました。

カドショデート、怒涛のクイズ、カラオケでの横暴な態度………もうお腹が痛くなりそうなデートでしたね!!!特にカラオケが好きな私としては、あの態度は許せません。あの時点で帰ります。
ただ、カドショは結構切なかったですね。容姿でいじめられた(正直、容姿より言動のほうが問題だろと思います)だいだいにとって、公共の場で容姿を馬鹿にされることは日常。だからキャラのこと「まな板わかめ」ってイジることも普通だと思ってる。辛いよ!!!
モラルのない言動をされているからだいだいのモラルも育たなかったのか、自分だけが嫌な思いするのは嫌だから自分もモラルのない言動をするのか。そこまではわかりませんでしたが、だいだいを見ていると自己評価も低く他者評価も低く、人生オシマイ感が伝わってきます。

ハピエン、乙女ゲとして前代未聞の展開で草。「だいだいが大事だから」で告白カウントなのマ!??お前が過去にプレイしてきたギャルゲとエロゲに告白はなかったのか!?「会長さんは僕の彼女なんですから」………………。オォン゙…………………………………。ウウゥゥ…………………………(声にならない声)陰キャブコメというタイトルに一番ぴったりなエンディングでしたね。陰キャ、ラブ、コメディ。このエンド、陰ラブ最初にやればよかったなと思います。陰キャをコメディとして消費できる、一番幸せなルートだったから。

バドエンは急に暴力振るい始めて怖かった。「吐いたことバラしちゃってもいいんだけどな〜」からああはならんだろ普通。イライラが溜まりすぎていて爆発したんでしょうか。主人公は、イライラしていたとしても精神的暴力だけで終わるタイプかと思っていました。ash女装エンドみたいに、寄り添って期待させて叩き落とすみたいな。なのにこんなに身体的暴力を…………。

だいだいには真Endがあるという情報は知っていましたが、まさかメタ発言がこんな意味だったとは。ash√で迷惑な男Endを繰り返して同じ展開が多すぎるとメタ発言され、だいだい怖いな〜と思っていたのですが、西村√でつがいさんもメタ発言(テキストウィンドウからはみ出るくらい〜)しててオモロゲーだと思ってたのに。つがいさんのメタ発言には敵意がなかったけど、だいだいのメタ発言に背筋が凍るような気持ちがしたのはこういう理由だったからなんですね。いじめられた側は一生心が痛い、そうだよね。「オタ活楽しいからって嫌だったことがなくなるわけじゃない」という一言で胸が締め付けられました。いじめられた側だからこそ、自分の居場所である叡ゲ同のみんなが壊されるのが嫌だったんだよね。本当に……主人公に代わって謝罪したいです。
もう誰の主張が正しいのかも分からないし、最後の会長の主張に完全に同意できるわけではないけれど、最後まで意見を貫き通した会長の勝ちってことは分かった…………

私は共感できないけどすげえなと思った一文

 

総評


陰キャラブ"コメ"かと思いきや激重ゲームだった〜!!!!
主人公含め全員人間性に問題があり、プレイヤーである私も、キャラの問題点に共感できてしまいました。ゲームを通じて自分の愚かで醜い部分が浮き彫りにされて、結構精神的にくるゲームでしたね。他のプレイヤーさんも、誰かしらの欠点に共感できるのではないでしょうか。
そもそも同人乙女ゲームをプレイしている時点で、我々も陰キャオタク。問題のある人物かもよ、という警告のゲームだったように思えます。陰キャブコメは、コメディ作品という皮を被った風刺作品。

主人公である会長が一番怖かったです。
「イキリ陰キャを理解(わか)らせたい」という欲望を持ち、実際に陰キャたちを理解らせる様子は、だいだいのいうとおり"女版どしたん話きこか"そのもの。ネットで一時期話題になった性欲由来の優しさですね。しかし、真ENDだいだいにどんなに責められようとも、"下心由来の優しさも善であるし、善であろうとすることに価値がある"と主張し、自分の意見をゴリ押し。強〜〜〜!!!押しが強いし、確固たる自信もすごい。でも怖い。

そして……………この中で付き合うなら誰がいいか考えてみました。
番井さんかなぁ〜!
なんだかんだで自己肯定感が高くて、インフルエンサーとしててまあまあ成功している。そんな彼を観察して面白がっていくのはありかも。ハピエンでも炎上に巻き込まれたりして波乱万丈な日々になりそうなのであまり付き合いたくはないですが…………。何様?

 

自分の性癖の再確認


このゲームを通して、私の性癖を再認識できました。
やっぱり私は、

理解らせるより理解らせられたい〜〜〜〜!
依存させるより依存させられたい〜〜〜!
百歩譲って屈服させるなら、自分より上位の男がいい〜〜〜!

陰ラブの主人公に全然共感できなかったのと、キャラを地獄に突き落とすのが恐ろしくて怖い怖いといいながら進めてしまった私。全然興奮していませんでした(笑)。
しかし、これが性癖で、テンション上がる人もいっぱい居るみたいです。ドSな女オタクには刺さるゲームだったんだと思います。

や〜〜私は自分が陰キャ側になって調教されて依存する方がまだいいな…。
結論:陰ラブをクリアしても、ドMは変わらなかった!


勧めてくれたフォロワー!ありがとう!
新たな扉を開けたうえで、自分の好みが再認識できたよ!!